積立を下がった月に止めたら 20 年後はどうなったか(米国株・日本株)

1980年1月以降の各月から毎月 1 万円を 20 年積み立てた場合、途中で評価額が元本を 20% 以上下回った月があった開始月は、米国株(円換算)74.1%、日本株 92.5%でした。

過去のデータに基づく計算で、将来の成果を示すものではありません。使った指数は OECD の米国と日本の株価指数(配当を含まない)で、特定の投資信託や S&P500・日経平均そのものではありません。

データ更新
データの期間
1980〜2026年
20年の開始月
321通り
止める合図
元本の−20%

比べた 3 つの続け方

同じ開始月から毎月 1 万円を入金するとして、毎月、その月の買い付けの前に、それまでに買った分をその月の値で評価します。評価額が入金の合計を 20% 以上下回った最初の月に、次のどれかをしたとします。

比べた続け方(手数料・税・現金の利息は含めない)
名前20% 下回った月から後
続けた最後まで毎月 1 万円を買う(新NISAの積立シミュレーションと同じ計算)
止めた買うのを止め、以後の 1 万円は現金で貯める。持っている分は売らずに持ち続ける
売った持っている分を全部その月の値で売って現金にし、以後の 1 万円も現金で貯める

その月に買うのを止めると、20 年後の損益率の中央値は米国株で +98.1%から +29.3%に下がりましたが、日本株では止めたほうが高かった開始月も 34.3%ありました。

20 年後の損益率(20% 下回った開始月だけ)

1980年1月〜2006年9月の各月に開始・20 年後に評価・損益率は(評価額と現金の合計 ÷ 入金の合計 − 1)の中央値・2026年9月までのデータ
指数20% 下回った開始月続けた止めた売った
米国株(円換算)238 / 321(74.1%)+98.1%+29.3%−4.9%
日本株297 / 321(92.5%)+17.0%−1.8%−3.8%

毎月 1 万円・20 年なら入金は 240 万円です。中央値を金額に直すと、米国株は続けた場合 475.5万円・止めた場合 310.4万円・売った場合 228.1万円、日本株は 280.8万円・235.7万円・230.8万円になります。

終了時に元本を下回った割合と、止めたほうが高かった割合

20% 下回った開始月のうちの割合・20 年後に評価
指数続けて元本割れ止めて元本割れ売って元本割れ止めたほうが高い売ったほうが高い
米国株(円換算)0.0%0.0%100.0%0.0%0.0%
日本株37.7%55.6%100.0%34.3%34.7%

米国株では、20% 下回った 238 通りのすべてで、続けた場合のほうが止めた場合・売った場合より高くなりました。日本株は違い、続けても 20 年後に元本を下回った開始月が 37.7%あり、止めたほうが高かった開始月が 34.3%、売ったほうが高かった開始月が 34.7%あります。

止めたほうが高かったのは 1982〜1993年に始めた開始月で、1990 年以降の長い下落の中で 20 年を終えた期間にあたります。

売った場合に元本を下回る割合が高いのは、計算のしかたによるものです。売った時点で評価額は入金の合計の 80% 以下で、その後の入金は利息 0 の現金のまま足すだけなので、元本に戻ることがありません。預金の利息を付ければ差は少し縮みます。

20% 下回った月が多かった年

止める合図の月が来た年を数えると、米国株は 2008年(79通り)・1987年(70通り)・2003年(37通り)、日本株は 1998年(82通り)・2008年(63通り)・1992年(52通り)の順に多くなりました。どれも株価が大きく下がった年で、同じ下落の年に、それより前に始めた多くの開始月が同時に 20% を下回っています。

開始月ごとの損益率(続けた場合と止めた場合)

濃い実線 = 続けた、薄い実線 = 20% 下回った月に止めた、点線 = 0%。20% を一度も下回らなかった開始月は、2 本の線が重なります。

米国株(円換算)

-16%55%126%197%268%1980/011993/052006/09-16%55%126%197%268%1980/011993/052006/09

日本株

-59%8%76%143%210%1980/011993/052006/09-59%8%76%143%210%1980/011993/052006/09

この計算から言えること・言えないこと

過去の米国の株価では、下がった月に止めた場合より続けた場合のほうが 20 年後の結果が高くなりました。一方で、日本の株価では続けても元本を下回ったまま 20 年を終えた開始月が 38%あり、続けることが常に有利だったわけではありません。

どちらも配当を含まない指数での計算で、配当を受け取って再投資するファンドでは損益率がこれより高く出ます。これからの値動きが過去と同じになるとは限らず、このページは積立を続けることや止めることを勧めるものではありません。

積立を下がった月に止めたら 20 年後はどうなったかのよくある質問

20 年の積立の途中で、評価額が元本を 20% 以上下回ったことはどれくらいありましたか

1980年1月〜2006年9月の各月に毎月積立を始めた 321 通りのうち、途中で 20% 以上下回った月があったのは米国株(円換算)74.1%、日本株 92.5%でした(OECD の株価指数・配当を含まない)。過去のデータに基づく計算で、将来の成果を示すものではありません。

その月に積立を止めた場合と、続けた場合の差はどれくらいでしたか

20% 下回った月に買うのを止めて以後を現金で貯めた場合の 20 年後の損益率の中央値は、米国株 +29.3%(続けた場合 +98.1%)、日本株 −1.8%(続けた場合 +17.0%)でした。日本株では、止めたほうが高かった開始月も 34.3%あります。

全部売って現金にした場合はどうなりましたか

売った時点で評価額は元本を 20% 以上下回っているため、その後を利息 0 の現金で持つと、20 年後に元本を下回った開始月の割合は米国株 100.0%・日本株 100.0%でした(現金の利息・税は計算に含めていません)。続けた場合の終了時の元本割れは米国株 0.0%、日本株 37.7%でした。

データの出典と取り方

出典
OECD Data Explorer「Financial market」(Share prices・月次・2015 年 = 100)(米国と日本の株価指数)、BIS 為替レート(円/米ドル・月平均)
利用条件
OECD・BIS の利用条件に沿って出典を明記して使っています。日本語は当サイトの訳で、OECD・BIS は計算に関与していません。
データの期間
1980年1月〜2026年9月(月次)。取得日
計算
米国株は指数 × 円/ドルで円に換算。毎月 1 回その月の値で買い、端数の口数も買える前提。止める判定は、その月の買い付けの前の評価額 ÷ 入金の合計 − 1 が −20% 以下になった最初の月。手数料・信託報酬・税・現金の利息は含めない

関連: 新NISAの積立シミュレーション / 米国株の開始年別 / 日本株の開始年別 / 積立シミュレーション

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